銀行ドットネット 銀行の役割と仕組みを知ろう

銀行豆知識

お金の歴史

お金として使われるものには、三つの条件があります。第一に、好き嫌いで左右されない、すべての人にとって価値のあるものであること。第二に、一単位の大きさが十分に小さく、分けやすいこと。また、それぞれの大きさや品質がばらばらでないこと。第三に、価値の保存ができるよう、変質しにくい材料であることです。


大昔は、貝殻や石や、家畜や穀物などをお金として使用しました。しかし、それらは重さや大きさで価値が決まるため、いちいち価値を測る必要があり、不便です。そこで時代が進むと、品質が変化しにくく、少量で価値が高く、分割や加工が簡単で持ち運びやすい金属のかたまりの重さを量って使用するようになりました。


金属はやがて個数を数えることで価値がわかるよう、コインの形に加工されるようになります。現存する最も古いコインは、紀元前7世紀にリディア王国で作られたエレクトロン貨といわれています。金属は保存性が高く、分けやすく、品質が同じで、持ち運びしやすいなど、お金としての条件を満たしているので普及しました。


中世の時代になると、金属のお金は金額が大きくなると、重くて運ぶのが大変なので、紙のお金も使われるようになりました。世界初の紙幣は、宋代に鉄銭の預り証として発行された交子というものでした。


中世末期のヨーロッパでは、大量の金銀を取引で使用するようになり、商人は盗難などの危険を避けるために金銀を金庫に預け、証書を受け取りました。証書はいつでも金銀と交換できたため、紙切れでありながら金銀と同等の価値を持っていました。これが現代の紙幣の先祖にあたるといいます。